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オリジナルの図案・デザインについて

新しいリボン刺しゅうの本、”優しいリボン刺しゅう”は2008年に出版されました。最初の本、”リボン刺しゅう 花の作品集”は1995年、”リボン刺しゅうの本”は2001年に出版されています。多くの方々に”リボン刺しゅう”をご紹介するのは、私の大切な仕事と考えております。

小倉ゆき子は、MOKUBAの主催で全国各地の手芸の先生方やお店の方を対象に、毎年講習会の講師として頑張ってきました。そしてインストラクターの養成講座も2009年現在、13回目になります。

またイグレックは2000年に開店しました。その間ずっと続けている「リボン刺しゅうの基礎講座」は、「ビーズ刺しゅうの基礎講座」と共にイグレックの大切な教室のひとつです。

小倉ゆき子のオリジナル図案を使い、特に、図案を分解して教える。という方法を採っています。それは、より美しくリボン刺しゅうを刺すためにはとてもよい方法だと、私が考えて展開しています。

小倉ゆき子のリボン刺しゅうの本は、どの国の人にも言葉がわからなくても大丈夫。と、フランスの針の祭典でも大好評でした。
そんな中で台湾でも、とても熱心に私の講習を受けて下さり先生も育っています。

しかし近頃とても残念なことに、イグレックの基礎講座を受けただけで、無断で小倉ゆき子のオリジナル図案も何もかも
コピーしキットまで組み、また私の著書の中のデザイン等をそのまま講習し教えている人が、日本以外の国でいる事です。
そしてそれは堂々とネットで紹介されていました。

私としては、よくもそこまで出来ること・・・と感心したり、また無断で他人のデザイン等を犯してはいけません。
といくら言っても、解らない国や人がいる事に悲しい思いをしています。

今まで幾度もいろいろなデザインや手法を無断で使われたりして来た私ですが、あまりに堂々とされると困惑してしまいます。
そんな事でリボン刺しゅうを汚されたくありません。

どうしましょうね・・・
気を取り直して、私はもっとすばらしいデザインや作品を創り出す事に力を入れて、先に進みましょう。
イグレックでは、小倉ゆき子の作品が沢山展示してあります。
手芸屋さんでこんなに実物が展示してあるお店は、他に無いと自負しています。

この作品は、フランス人でイギリスに渡ったという人の肖像画の衣装の部分を復元するように、 MOKUBAのレースとリボンの刺しゅうで
刺しました。図柄はすみれやあざみの花の他、足長バチや青虫など、そっくりそのままヴィクトリアンスタイルです。